ふふ~んガエルの投資銘柄でもあるRDS-Bことロイヤルダッチシェルが4月30日に減配を発表しました。
これはロイヤルダッチシェル社の歴史上、第二次世界大戦以降初の減配となります。
ロイヤルダッチシェルとはオランダハーグに本店をおく巨大石油メジャーであり、株主還元にも非常に手厚い会社として有名でした。
そしてオランダ籍企業でありながらADR銘柄として米国株市場で購入でき、さらには外国源泉税がかからないため、日本での20%課税のみ、即ちNISA口座で保有していれば配当はまるっと非課税となるので、高配当投資家に人気の高い銘柄です。
株主還元に非常に力をいれているため、あのリーマンショックの際にも、オイルショックの際にも維持でも配当は守り抜いた企業なのですが、今回のコロナショック及びそれに伴う原油需要の急激により遂に80年近くに及ぶ配当減配なしに終止符が打たれた形となります。
いかにコロナショックが世界に与える影響が大きいかということですね…
配当の減配は66%に及びます。配当が66%になるのではなく、カットが66%です。配当金は今までの額の37%となります。
すなわち、今までの四半期配当が94セントから32セントに激減するかたちとなります。
わたしもこの銘柄をポートフォリオの10%近く保有していたため、さすがに些かショックではあります。
ただ逆に、めったに出会えない歴史的瞬間に立ち会えたので、これはこれでいい経験ができたとも楽観的に考えます(笑)
では今回の減配をうけて、当該銘柄を売却するかというと、ホールドです。
世界人口は今後も増加傾向にあり、長い目でみれば石油需要がなくなるということはありません。
コロナショックに伴う石油需要の激減も一過性のものであり、数ヶ月、数年をかけて配当金・株価共に戻して行くであろうと個人的に予測しているからです。
(相当に楽観的な予測なのかもしれませんが……)
しかしながら、今後も配当が戻る保証はどこにもありませんし、連続配当記録が絶たれたことで、なにかあれば容易にまた減配する体質へとかわってしまったおそれも十二分にありますので、この銘柄のガチホはあまり他人にお勧めできる手法ではないのは事実です。
高配当であるからと喜び勇んで投資したら、配当金以上にガンガンとキャピタルで損したら、全くもって元も子もなさすぎですからね。
やはり、個別株はこういった難しさがあるので、無難に攻めるのであればVOO等のS&P500連動ETFや全米株式ETF(VTI)、全世界株式ETF(VT)をコツコツと買い増していく手法が最も無難で勝率も市場平均以上を狙えるものであるなーと、再認識した次第です。。